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松井 よし[チャコペーパー株式会社 取締役会長]
「人はだれもが、生まれながらに絵心を持っています。
その創作心を、お手伝いしたいのです。」
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わたくしがチャコペーパーを発明してから、すでに50年近い年月が経ちました。そもそものきっかけは、わたくし自身が絵を描いていましたので、下絵をもっと簡単にきれいに転写できないか…という発想からでした。
ところがこの発想が、洋裁でもたいへん役立つことがわかりました。洋裁でもっとも面倒なプロセス、「糸印(いとじるし)」をなくせる、と気づいたのです。
皆さんは糸印というものをご存じでしょうか。これは、洋裁をする際、型紙に合わせて布に糸で縫い代の印をつけていくもので、1着あたりおよそ3時間もかかっていました。

直接布裏にラインを引けたら…そしてそのラインが洗濯で消えたら…洋裁の手間はぐっと短縮されるはず。そこで水で消える転写紙、チャコペーパーが生まれたのです。
当時、ホームソーイングは当たり前の時代。チャコペーパーの便利さ、手軽さは主婦の注目を集め、学校の家庭科教育にも取り入れられて、洋裁になくてはならない必須アイテムとして育っていきました。

学校教育にも採用され、日本、ドイツ、アメリカ、イギリス各国の特許を取得したチャコペーパー。ところがその可能性はさらに広がっていきます。
わたくしは、もともと絵が趣味のアート好きでもあります。本来の発想である「下絵の転写」としての使い道をもういちど考えました。
その結果、誕生したのがスーパーチャコペーパーです。水で瞬時に消せ、画材を傷めることのないスーパーチャコペーパーは、アートやデザイン、工芸の世界で、図案を写すための便利な転写紙として広く使われはじめています。

絵は苦手という人も、絵を描く楽しさを知らない子供たちも、スーパーチャコペーパーをうまく活用することで、新しい創造の扉を開くことができます。
お子さんからお年寄りまで、すべての人に創作の楽しさを。スーパーチャコペーパーは、新しい時代のアートやホビーをサポートする道具として、皆様の感性ライフや生きがいづくりのお手伝いをしてまいります。

昭和34年 チャコペーパーの開発により発明奨励賞
昭和42年 造型紙アルパーの開発により文部大臣賞
昭和43年 チャコペーパー開発普及の功により藍綬褒章
昭和58年 スーパーチャコペーパーの開発により全国発明婦人協会長賞
昭和58年 科学技術庁より瑞宝章受章
平成12年 チョーカーの開発により科学技術長官賞

いけばなインターナショナル(I.I.)の創始者エレン・アレン夫人を育て、初代会長フェイ・クレーマー夫人とあつい親交を持つ。この会は全世界に広がり、数万人の会員を擁するに至っている。
●服飾界・美術界の改革を成す
スーパーチャコペーパーを活用し、美術界の「新しい発想」として、写真、図鑑などをヒントにして「誰でも描ける絵画創作の技法」を生む。
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